乙姫公園
先日、色んなお話をして下さるお客様から
「時間あったら一度、"乙姫公園"行ってみて」
と言われました。
「何も調べずにね」と念を押されまして、
ナビ検索だけして行ってきましたので
今回はそのときのことを書きます。
スケジュールが押して夜になってしまい
目的地に到着する頃にはもう真っ暗でしたが
ヘッドライトの先に
亀に乗った浦島太郎を見つけました。
しかし、暗いせいか辺りを見渡しても
乙姫様が見つかりません。
乙姫公園なのに乙姫様がいない筈は?
と思いながら視線を浦島に戻すと
あの童謡が脳内再生されてきました。
昔々 浦島は
助けた亀に 連れられて
竜宮城へ …
なるほど、と気づきました。
これは今、向かっているところだと。
するとその先にはきっと竜宮城があり
乙姫様もいるだろうと振り返ってみましたが、
暗くてよく見えないので
車のヘッドライトで照らしてみました。
はじめ、
池の奥に浮かび上がってみえたのは
竜宮城かと思いましたが
そうではありませんでした。
それはそれは大きな
乙姫様でした。
訪れた時間帯が昼間だったら
車停めるより先に気づいたでしょうに。
夜の池にそびえたつ巨像に
異様なものを覚え
しばらく固まってしまいましたが、
少しして疑問が湧いてきました。
この巨大乙姫様を池の中に建てたのは
どういう訳か。
それにその立ち姿、
どこかで見たような。
どうにも気になって
ここで初めてネットで調べてみましたら、
この地域で溺れた人々の霊を慰めるため、
鎮魂のために建てられたものらしいのです。
どおりで仏様の姿に似ている訳です。
建てられた訳を知ってからだと
その表情は慈愛に満ちたものに見えてきました。
※あと、
ご当地版の浦島太郎伝説があるらしく
それでこの像らしいです。
詳細は分かりましたら追記するかも知れません。
溺れかけた経験があるので少しは分かりますが、
水難事故は苦しいものです。
溺れた本人もですが、
ご遺族のかたや親しかった人たちの
悲しみや苦しみは言い表すことができません。
乙姫様と浦島太郎にはこれからも
鎮魂と水難事故防止のため
地域を見守り続けて頂きたいと願います。
最後になりましたが、
お客様、
情報のご提供ありがとうございました。